FP2級の試験を受けて、その正式な合格発表の日まで、実は1ヵ月以上もあるのです。
試験の手応えバッチリの人は、合格の前提で次に向けて動き出すことでしょう。かくいう私は、試験後の自己採点結果としては、恐らく大丈夫だとは思ったのですが、どうにもそわそわしてしまう時期が少し続きました。

せっかくこれまで学習したことを次に生かしたいですね。

机に向かう習慣を継続したいところでした。
給付金を受給する前に考えておくこと
若干フライングなのは承知の上で、今後のアクションを幾つか考えてみました。今回の試験に合格できているかどうかで、大きく二つに分かれると思いますが、主に以下の選択肢になると考えました。
①AFP資格の取得→将来FP1級(CFP)を目指す。
②AFP資格の取得→他の資格の取得を目指す。
③AFP資格の取得→ファイナンシャルプランナーとしての業務を始める。
①部分合格(学科/実技のどちらか合格)→次回もう一方の試験合格を目指す。
②全部不合格(学科/実技両方不合格)→次回もう一度FP2級試験を受け直す。
残念ながら不合格だった場合には、諦めるという選択肢はないのですから、いつかは合格できると信じて、合格した場合の選択肢を検討してみました。
教育訓練給付金の話の前に、なぜこの合格後の選択肢の話をさせてもらったかと言うと、実はこの給付金を受給するには、いくつか条件があります。その条件を考慮する際に、この選択肢を予め検討しておくことが重要になるからです。

いったいどんな条件があるのですか?

はい。まずは教育訓練給付金についてご説明しましょう。
◇制度について
教育訓練給付制度(一般教育訓練)とは、条件を満たした方が、厚生労働大臣が指定する講座を受講し、修了した際に、修了までに支払った学費の20%がハローワーク(公共職業安定所)から給付される制度です。
◇受給資格
1.はじめて利用する方
受講開始日の時点で、雇用保険の一般被保険者である期間が通算で1年以上ある方。
受講日の時点で、一般被保険者でない場合でも、一般被保険者であった日から1年以内の方で、一般被保険者の期間が通算で1年以上あれば利用可能です。
2.過去に利用したことがある方
受講開始日の時点で、雇用保険の一般被保険者である期間が、前回制度を利用した際の受講開始日から通算で3年以上ある方。さらに、受講開始日の時点で、雇用保険の一般被保険者である期間が、前回制度を利用した際の給付決定日から通算で3年以上ある方。(平成26年10月以前に受給した場合はこの期間不要)
受講開始日の時点で、一般被保険者でない場合でも、一般被保険者であった日から1年以内の方で、一般被保険者の期間が通算で3年以上あれば利用可能です。
ココで重要なのは、給付制度が2回目利用可能になるのはいつか?ということです。
一般的な例でいうと、3年後に利用可能になります。つまり、今回この給付金制度を利用した場合は、次にFP2級以外の資格を取ろうとしても、給付金を受給できるのは3年後になってしまうということです。ですから、給付金制度の活用も考慮した上で、合格した場合の今後のアクションを決める必要があるわけです。

給付金って毎回もらえる訳ではないのですね!?

はい。次は3年後ということを意識して受給検討した方が良いですね。
私自身、FP2級試験に合格できれば、まずはFPとしてどのようなことができるのか、自分がどうしていきたいのか、じっくり考えたいと思っていました。しかし、実際に試験まで学習を続け、毎日勉強することが習慣化された今になると、このまま次の資格取得を目指すのもありかも知れないという気持ちになりました。別の記事にも記載しましたが、FPに独占業務はありません。しかし、FPは様々は資格との組み合わせで、FPの価値や業務の幅は大きく広がる可能性のある資格だと思います。
詳しくは、番外編でご紹介したいと思いますが、代表的な組み合わせには以下があります。
FP×宅建(宅地建物取引士):不動産取引のスペシャリストへ!
FP×社労士(社会保険労務士):社会保障や年金の管理のスペシャリストへ!
FP×行政書士:行政機関への書類作成のスペシャリストへ!
FP×司法書士:法務局や裁判所への書類作成のスペシャリストへ!
FP×税理士:税務相談や税務書類作成のスペシャリストへ!
FP×中小企業診断士:経営コンサルタントの道へ!
FP×簿記:(企業)経理のスペシャリストへ!

FPっていろんな可能性を秘めた資格ですね!

やりたいことや得意分野に合わせてキャリアアップ可能な資格だと思います。
私自身、ダブルライセンスの取得をかなり悩んだのですが、まだ明確な方向性とやりたいことが定まっていないこと、そしてFPの業務についても未経験であったことから、FP2級に合格出来たら、まずはAFPの資格も取得して、その上でFP業務について、学んだり経験してみたいという考えに至りました。
ということで、教育訓練給付制度は今回のFP学習で活用し、必要であれば3年後以降にまた、次の資格に向けた学習でこの制度を活用したいと考えました。
給付金の受給方法
教育訓練給付制度を利用するための受給資格は先にお伝えした通りです。条件を満たした上で、給付対象となる講座を受講し、修了することで、支払った学費の20%がハローワークから支給されます。
受給までの大きな流れは以下となります。(私が受講したフォーサイトの場合)
①受給資格の確認。
②教育訓練給付制度を利用する意思を示して講座の申し込みを行う。
③受講期間内にeラーニングから利用申請を行う。
④受講期間内にeラーニングの確認テスト※を全回実施し、全回80点以上得点(合格)する。
※確認テストは受講期間内なら何度でも実施可能
⑤受講期間終了後、フォーサイトから発送される申請に必要な書類を受け取る。
⑥ハローワークで給付金の申請手続きを行う。
⑦支給完了。
①は自身で確認するとして、②~④については、さすがのオンライン講座ということで、すべてWebでできてしまいます。⑤についても、研修機関(私の場合はフォーサイト)から届いた書類を確認し、忘れずにハローワークに持参するだけでした。
⑥ハローワークでの給付金の申請手続きについては、皆さんお住まいのエリアを管轄するハローワークを確認し、予めホームページなどで営業時間や所在地、申請に関わる書類などをチェックしておくことをおススメします。
申請当日、忘れ物なくハローワークに到着すると、総合受付にて、教育訓練給付の手続きの窓口を確認し、(私の場合は2階へ案内されました)該当の窓口にて受付番号を取得、自分の順番がくると窓口に向かい、必要書類を提出します。その際に不備などあれば、担当の方が丁寧に教えてくれます。私はこの時に窓口担当の方から、今回の給付を受けると、次に申請可能になるのは3年後になることを念押し確認されました。実はこの時、一瞬だけ次の資格のことが頭をよぎりましたが、そのまま申請手続きを進めることにしました。程なくすると、受付が完了ということで手続きは終了です。私は平日の午前中に行きましたが、ハローワークでの滞在時間は30分程度でした。(3番目くらいの順番でした)
そして、申請から10日ほどで、問題なく私の指定口座へ給付金が入金されていることを確認できました。
給付金の受給にあたっては、私の場合はフォーサイトがしっかりサポートしてくれましたので、スムーズに進められたと感じています。実際に私が今回この教育訓練給付制度を活用しようと思ったのは、FPの学習を進める中で、雇用保険について学び、こういった制度があるなら、自分も実際に活用してみようと思ったからです。他にも行政サービスなどでは、条件が整えば活用できるサービスはたくさんあると思いますので、私自身も活用してみて、それを体験することで、皆さんにもお伝えできることがあるのではないかと思います。

まさに知って得する・・・ですね!

先ずは自分で実際に活用してみることが大事だと思います。
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