さて、前回の「過去問・実践対策」では、過去問と模擬試験での実践対策を中心にお話をさせていただきましたが、直前の3日間は、(最後の模擬試験を除き)総仕上げの時間として直前対策を行いました。

直前対策では何かトクベツなことをしたのですか?

自信を持って試験に臨むための最後の準備ですよ。
直前対策で心がけたことは以下の3つです。
新しいことには手を出さず、これまでやってきたことを復習する。
実はこれ、結構大事だと思っていまして、新しい問題集やWebのページ、YouTubeなど、見始めたらキリがないくらい勉強できることはあるのですが、新しい問題に触れると、分からない問題なんかも出てくるんですよね。ですが、ここまで来たら、とにかくこれまでやってきたこを完璧に近づけていく。それで十分だと思います。分からない問題が出てきて不安になるよりも、やってきたことを取りこぼさず復習して身につけていくことが一番だと思います。
これまで身につけたことを試験で最大限発揮できるようにする。
昔、とある受験に向けた心構えの本を読んだことがあるのですが、最後は「実力を上げるだけではなく、実力を出し切る力が重要」になるという内容でした。せっかく十分な知識と実力を身につけても、試験当日に緊張してしまったり、問題を早とちりして読んでしまったり、選択肢や解答の記入を誤ってしまったりと、本当は答えが分かっているのに、解けるはずの問題なのに、解けなかったという結果にならないようにする必要があります。そのためには、以下が特に大事です。
・緊張しない/焦らない
・時間配分を意識する
・うる覚えやあいまいな記憶のものを無くす
分かった気になっているものが本番でミスにつながる可能性が高く、そこに緊張や残り時間の焦りが発生すると、ミスを誘発する恐れがあります。とにかく普段通りに、自分のやってきたことを信じて本番に臨めるようにしたいところです。
自分を信じて、自信を持って試験に臨むこと。
「自分を信じて」「自信を持って」とこういう時に言われることがありますが、では何を信じて、何に自信を持てば良いのでしょうか?
私は常々、自分に自信を持ちたいときに考えるのは、これまで積み重ねてきたものを再確認することです。解いてきた問題の数々、読んだ教材のページ数、書いたマイノートのページ数などなど。決して付け焼刃ではできない重さがあると思います。そして何より、学習の集大成としてチャレンジした過去問でも、合格点を取れるようになったこと。これは自身が取り組んできたことが間違ってはいなかったと、ある意味証明されているようなものだと思います。そしてこのFP2級試験においては、100点でなくても合格できる、つまり、仮にミスがあっても許容されるということです。ですから、今までやってきたことを信じて、自分に自信も持って、試験に臨むことができたのではないかと思います。
これらを心がけながら、最後の総仕上げを行いました。
・マイノートを見ながら、公式や弱点、重要語句を総点検
・学科試験/実技試験の演習問題を何度も解く
・過去問一問一答演習をひたすら繰り返す(間違えたらマイノートに記載)

自分を信じるって難しいけど大切なことなんですね。

はい。つまり自分が頑張ってきた努力に自信を持つことだと思います。
さて、試験前夜です。
最後の詰め込み・・ではなく、総復習をとことんやりたいところですが、アレもコレも考えてしまうと終われなくなってしまいます。なので私は、最後にマイノートを最初から全部読んで、確認して、自分の心の中で「よしっ」と思って最後の勉強を終えることにしました。皆さんも最後は何か「区切り」がつけられるもので、学習を終えるが良いのではないでしょうか。
あとは当日の持ち物の準備、リラックス、しっかり睡眠を取るだけですね。
①試験の持ち物チェック&準備
②気持ちを落ち着かせて過ごす(リラックス)
③しっかり睡眠を取る
①試験の持ち物チェック&準備
試験の持ち物を確認するには、まず一番大事なのが受験票です。ですが実は、この受験票が自分の手元に届くのって、実は二週間前くらいなのです。私の場合ですと、年が明けた1月8日に発送になりまして、確か1月10日くらいに確認できました。結構直前に届きますので、大丈夫とは思いつつも、きちんと申し込みができているのか不安になったのを覚えています。そして受験票が届くと以下の内容が確認できます。

受験実施日:2025年1月26日(日)
学科試験:集合時間‥9:40
試験時間‥10:00~12:00
実技試験:集合時間‥13:10
試験時間‥13:30~15:00
受験番号:着席番号を含めた11桁
氏名:〇〇 〇〇
生年月日:〇〇〇〇/〇〇/〇〇
性別:〇
その他:試験会場/所在地/地図
受験票が届いて初めて試験会場が分かりました。上記画像の右側のページには試験会場とその地図、あと受験費用の領収書が記載されています。
そして受験票のはがきに当日の持ち物も記載されています。
<当日の持ち物:受験票に記載>
・受験票
・筆記用具(HBの鉛筆又は、シャープペンシル、消しゴム)※2025年5月試験からはCBT試験
・計算機 ※簡単に言うと単純な計算機は可。関数電卓は不可です。
・本人確認書類(運転免許証、パスポート、個人番号カード、学生証など)
<+私が持って行ったもの>
・昼食(私はおにぎりにしました。状況によって食べる数を変えられるように。)
・飲み物(水筒を持参しました)
・マイノート(自分で要点と弱点をまとめたもの)
・バイブル書(超入門マンガでわかるFP3級)
・お守り(最後は神頼みです)
・カイロ(寒さ対策用です)
②気持ちを落ち着かせて過ごす(リラックス)
個人的には、やることをやれたと思いましたので、いつものように晩御飯を食べて、お風呂にもゆっくり入り、早めにお布団に入ることができました。
考えすぎると気負ってしまったり、緊張してしまったりしますが、実はフォーサイトの講師の方のある言葉を聞いたお陰で、ネガティブな気負いが少し和らぎました。
その先生の言葉は「FPの試験は合格するか、諦めるかの二つしかありません。」というものでした。
FPの試験は、もし今回の試験でダメだったとしても、次回以降もチャレンジすることができます。仮に学科試験は合格で実技試験だけダメだった場合には、次回は実技試験のみの受験で大丈夫です。つまり、私が諦めない限り、チャンスはいくらでもあるということです。当たり前の話かも知れませんが、私にはすごく有り難いお言葉でした。おかげである程度リラックスでき、良い緊張感で試験に臨むことができました。
③しっかり睡眠をとる
私自身、寝つきはいつも比較的良い方なのですが、午前中に集中力が上がるように早起きするためにも、早めにお布団に入り、眠りにつくようにしました。試験は1月でしたので、とても寒い季節です。お風呂でもしっかり温もって、温かくして寝るようにしました。
おかげで翌日は目覚めも良く、絶好調で試験を迎えることができました。

適度な緊張感でぐっすり眠れたんですね!

はい。おかげでスッキリとした気分で試験に臨めましたよ。
・試験会場へのルート(特に駅から会場までのルート)
・所要時間(徒歩や乗り換えを考慮して)
・乗り換え駅やホーム
・万一の際の代替ルート(列車遅延等があった際の迂回ルート)
・予備の計算機(私は念のためカード型の計算機を予備に持ちました。)
・Suica/Pasmo等の交通系ICカード
・ポケットティッシュ
・マスク
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