会社勤めの方には転勤という言葉は耳にされることがあると思います。規模がある程度大きな会社の場合は支社や支店があったり、それが地方や海外にあったりもしますよね。金融業界、特に銀行勤めの方は、2~3年に1度は転勤になっている方もいらっしゃると思います。

転勤はご家族がいるとさらに一大事になりますね。

昔は「家を買うと転勤になる」なんて都市伝説のような言葉がありました。
そんな転勤話が意外にも私の身に降りかかってきたのは入社して3年目の時でした。その日は確かお客様との懇親会の日で、大きな商談が成立したので、そのお客様との懇親会を10人くらいで開催していました。その懇親会がちょうど終わる頃、一本の電話がかかってきました。かけてきたのは私の当時上司の課長でした。
「今から話したいことがあるんだけど、ちょっと出てこれるか?」という内容でした。
お客さんとの懇親会中ですけど、待ってもらえますかと尋ねたら、「そっちは他のメンバーに任せたら良いので出てきてほしい」と、半ば強引な話でした。同じ懇親会にいた当時の主任に相談したところ、「こっちはオレたちに任せてお前は行ってこい」と言われました。
せっかくのお客様との懇親会なのにと思いつつも、その懇親会を抜け出して、課長の待つ「居酒屋」へ向かいました。今にして思えば、呼び出された場所が居酒屋っていうのもちょっと・・・なのですが、当時はそんなこと考える余裕もなく、言われるがままに課長とお店で合流しました。
最初に定番の生ビールをオーダーして、「何も食べてないだろう?」と言ってもらい、料理も幾つかオーダーしながら、さっそく乾杯です。「お疲れ様でした!」・・このビールを飲むときの最初の掛け声もサラリーマン特有なのでしょうか?もちろんそんなことを考える余裕なんて全くなくて、ただただ、何のため呼び出されたのかな?と不思議な気持ちでした。

サラリーマンアルアルはたくさんありそうですね~

多分、アルアルだと自覚していないアルアルも他にたくさんあると思います。
そしてついにその時が来ました。多分1杯目のビールを飲み終えたときくらいです。
「実はな。大阪に行ってもらいたいんだ。」と唐突に上司が言いました。予想だにしていなかった私は「え!??」と驚いて言葉が出てきませんでしたが、やっとの思いで「出張ではないですよね?」と上司に聞きました。すると「違う。転勤して欲しい。」と言います。色んなことが頭をよぎり、全くどうして良いのかも分からず、絞り出した次の私のセリフは「NOっていう返事はありですか?」というものでした。これも今にして思えば、「少しお時間をください」とか「考えても良いですか?」とか、他の言い方があったように思いますが、当時の私は直球で言ってしまいました。すると上司の返答は「ダメだ」とひと言。つまり会社の命令ってことでした。そうなるとさすがに3年目の私も「そうですか・・分かりました」としか言えず、その後の話はあまり覚えていないのですが、確かそのあと、上司は言いたいことだけ話して、私たちのお食事会は終了となり、早々にお店を出たと記憶しています。
結局、昼間に会社での正式な示達?通達?辞令?っていうものは特になく、あの日のアレが辞令だったようで、そこから約1ヵ月後に、転勤することになったのです。
上京してきて3年、ようやく東京の生活にも社会人生活にも慣れてきて、友達も少なからずできてきたときだったので、とっても残念な気持ちでしたが、企業の洗礼とも言えるべき、「初めての転勤」を経験することになりました。せっかく慣れ親しんできた独身寮ともお別れです。

みんなとのお別れはツラかったですね~

別れがあれば出会いあり。と思えたら良かったですけど。。。
ということで、今だと気になるポイントが幾つかあったような気もしますが、おかげで初めての経験を幾つかさせてもらいました。でも、そういった経験があったからこそ今があるんだなーと思うように今の私は心がけています。実は当時私の会社では珍しく早い段階での転勤だったんですよね。この転勤のウラには、いろんな事が起こっていたのですが、それはまた別の記事でご紹介したいと思います。
何事も良い経験だと思って、ポジティブに考えるのが良いですね!


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